在宅血液透析も結構メジャーに

2016 年 4 月 3 日

長い間・・・3年以上も!・・・ご無沙汰していましたが,その間・・・在宅血液透析の方はと言うと,結構,(このブログを始めた頃に比べれば)随分メジャーになってきましたねぇ。

The Internet で検索すると結構,いろんな情報がヒットするようになってきました。

情報を更新していないからと言うのも有るのですが,常に検索サイトの上位に現れていた在宅血液透析を知るも,今や埋もれてしまっています。

それだけ,他の方や施設からの情報提供が増えてきたと言う事でしょう。喜ばしいことです。

ただ残念なのは,私が情報源の一つとして活用させて戴いていた,透析百科が閉鎖されたことです。

久しく訪れていなかった事もあって,事情がよく判りませんが,残念ですねぇ。

有志の方が,アーカイブとしてアップされていますが,それをここでリンクするのが良いのかどうか判断できませんで,載せないことに致します。

じゃぁ,今日はそういう事で・・・また・・・いつになるか判りませんが・・・

透析量の目安にzero式を提案

2013 年 2 月 10 日

今日は,随分前から勝手に使ってる「zero式」透析量の目安をご提案させて頂きます。

数字の戯れの域を出ていないことはもとより承知していますので,その手のツッコミはご容赦を :razz:

この式のいいところは,直感的・・・それだけです。  :mrgreen:

zero式透析量:RW = {体重相当の血液を週に何回処理したか}

これだけです。体重に占める血液量を考えると,やれリンパ液だの組織液だのとややこしいので忘れましょう。 :wink:

ま,考慮するかどうかは各自の自由としてもいいでしょう。この式の本質ではありませんから。 :P

もう少し詳しく書くと・・・あ,[ml]=[mg]と比重までも「1」で済ませています。

RW[rev/week] = {QB x T x 60 x F} / {DW x 1000}

・RW:対体重換算回転数[rev/week]
・QB:血液流量[ml/min]
・T:透析時間[h/回]・・・x 60[min/h]
・F:透析回数[回/週]
・DW:体重(ドライウェイト)[kg]・・・x 1000[ml/kg]

例えば,体重60kgの人が週3回,4時間透析を血流量200で行った場合

RW = {200 x 4 x 60 x 3} / {60 x 1000}

から,この人は2.40RWと表現します。

この流量,時間,回数は「標準透析量」らしい。つまりこの式を使う事で,体重差の影響を強調することができます。面白いでしょう・・・ :-)

体重40kgの人と,80kgの人で比較してみましょう。

体重40kgの場合・・・3.60RW, 体重80kgの場合・・・1.80RW

どうです? ピンとくるでしょう。

同じ透析条件では,体重差が大きいほどその効果に差が出る。血液流量,時間,回数だけで「標準透析量」などと言えないことがハッキリしてますよねぇ・・・それをRWで表現するのです。

ですから,時間と回数に経済的,人的制約のある施設透析の場合は血流量を触るしか無いと言う事の裏付けでもあるわけです。HDFも高血流量に対応しやすい選択肢だと思います。

60kgの人が,40kgの人と同じ透析量を得るにはどうすればいいのでしょう。

式を見れば簡単に出てきます・・・そう,1.5倍の300ml/minの血液流量を確保すればいいことになります。・・・この式とは関係なく当たり前と言えば当たり前なのですが,世の透析医療界はそうではないらしいですよ。

血液流量,時間,回数の単純な比例関係式ですから,時間を,回数を1.5倍にするのは・・・施設ではほとんど無理です。実施されている施設,ほんとにスゴイことだと思います。 8O

80kgの人なら倍のQB=400。  こんな数字,以ての外と言われそうですねぇ。 :cool:

この式は「体重」視点ですので,これにHDP:Hemo-Dialysis Product を加味すれば鬼に金棒ですね。

ダイアライザーの容量もファクターに入れるべきでしょうが,これの選択基準を説明するスキルが私にはありませんし,それこそ標準的に「技術革新」が進めば,共通項として扱っても大意は変わらないだろうという事で,ご勘弁を。

患者は置いてけぼり?

2013 年 2 月 2 日

私も随分前からお世話になっている,透析患者が勉強するには持って来いの掲示板が,ちょっと違った意味で荒れている。

少し前から,頭でっかちな患者さんなどが登場したりして,私もついつい遠ざかっていたのですが,久しぶりに覗いたら大変なことに。

内容は至って真面目なのに,患者にとって得るものが殆ど無い。

高度すぎるという事もありますが,ちょっと論の立つ方が現れたかと思うと,いきなり皆さんそちら側について発言しだしたり,目が痛くなるような長文を書いてみたり。

大人が行う幼稚な喧嘩を公開で観ているような・・・どっちもどっち。

乗っ取られたなぁ・・・と言う,いや〜な感じ。

もう,利用することはないでしょうねぇ・・・患者だけが置いてけぼりを食わされてます。 :cry:

腎臓再生に一歩前進!

2013 年 1 月 23 日

夢のiPS細胞の登場。

しかし,腎臓のような小さな組織が組み合わさって,それ自体が複雑な構造物である立体臓器の再生は遠い先だと思っていたら・・・意外に早まりそう。

ヒトiPS細胞を用いて腎臓の一部構造を再現 Nature Communicationsに掲載

内容は難しそうですが,中間中胚葉を効率良く製造できると,そこから腎臓の各細胞へ分化させることができそうで,今回は腎尿細管を構築できた!と言う事らしい。

これからが大変なんでしょうけど,非常に希望がモテる研究が進展しているという朗報。

長生きできるように,しっかり透析して長生きしましょう・・・・

辺血時の静脈圧上昇

2013 年 1 月 6 日

昔からお世話になっている松江腎クリニックの掲示板で,静脈圧が上昇する件での話題が続いています。

同掲示板に書き込んだほうが,みなさんの目に触れていいのかもしれませんが,あまりにも独断的内容になりますので,ここで説明させて戴こうと思います。

それでは・・・

ボタンホール穿刺の場合,スパっと1回で入らいない場合は,どうしてもボタンホール内,血管壁面をダルorペインレスニードル・外筒で傷つけてしまいます。

この時,外筒壁面にフィブリンが付着するようです。また,内筒針(ダル,ペインレス)を抜く際にも引き込まれるのではと思います。

作業をモタモタしているとクランプキャスの場合,クランプ部内にもフィブリンが付着している時もあります。指先で揉むと・・・飛んでいきますが・・・これも外筒壁に絡まったりすると思います。

普通針でも同じようなものですから,ボタンホールだから静脈圧が上がると言うよりはむしろ,手技に要する時間が大きいような気がしています。

ところが,外筒にサイドホール(側孔)の無いタイプを試すと,殆ど静脈圧が上がることはありません。

何故でしょう?

ここからは,仕事柄経験してきた内容が含まれます・・・異業種交流 :D

実は・・・こんなふうな事が起こっているのではないでしょうか?

つまり,流量確保を狙って作られたはずのサイドホールにフィブリンが詰まって,そのフィブリン・・・もはや血栓状態・・・が,サイドホールから外筒内に「ワカメのように」流れ出て,血流を阻害していると考えています。

サイドホールはかなり小径ですから,辺血時には殆ど流れがなくて,センターホールから流れようとするでしょうし,むしろ主たる流れに引き込まれるアスピレータ(ベンチュリ効果)のような機構が働くように思います。気体ならエジェクターと言った方が判りやすいでしょうか?

流量確保のはずが,外筒の外から内に向かう血液の流れが生じてしまい,既に少なからず発生していたフィブリンが成長する程度の緩やかな流れが発生しているのではないかと考えます。これはもう・・・悪循環です。

サイドホールがない場合は,血流による全ての圧力が,一穴に集中するため,フィブリンが絡む間も無く一様な流れが生じやすいのではないかと。

逆に,脱血側では内筒内のフィブリンを吸引除去する効果が働いて,新たなフィブリンが発生することはない(血管内に発生していれば別ですが・・・それはそれで大問題)ために,サイドホールは流量アップの効果を維持し続けられるのではないかと思います。

製造工場でよく使うポンプ類でも同様の現象が観察されます。

吐出側でフィルター類に異物が堆積すると直ぐに差圧が大きくなり,ポンプは悲鳴を上げますが,サクション側ではある程度の道が確保されていれば,ポンプは楽々と動き続けます。(限度を超えるとキャビテーションを起こしていしまいますので絶対ではありませんが・・・)

閑話休題

この場合,生食入りの注射器でパンピング(ポンピング?)するなどして,フィブリンを吸い出してしまう手技で効果があります。が,片手での作業は結構難しい・・・

そこで,静脈チャンバーなどをシゴイて,静脈圧を急激に高めることで,フィブリンを外筒から血管内へ押し出す事を試みます。

この時もサイドホールが邪魔をします。

パンピング時も,チャンバー圧を一気に上げても,勢い良く流れるのはメインのセンターホールのみで,サイドホールのワカメ状フィブリンは容易には飛んでくれません。

パンピングを「一気に」行うことがコツになります。

ここまで書いて,私は未だにサイドホール付きダルニードルを使用しています。

実は,サイドホールがないタイプの唯一の問題点「血管壁に当たると流れが止まる」為に,肘に近い位置で穿刺をする私の辺血部位では,少し肘を曲げただけで静脈圧上昇アラームが鳴りっぱなしとなって安眠妨害に。

何れ穿刺部位が変われば迷わずサイドホールなしに変更する予定です。

透析量アップは確かに患者のQOLを高める

2013 年 1 月 1 日

あけまして おめでとう ございます

在宅血液透析も7年目 NHHDも4年目に・・・

それまでの4時間,週3回透析の期間が7年

体調は激変です

年末の大掃除では,窓1枚を拭くだけでヘロヘロだったのが,先日は18枚拭いても持ち堪えた!

やはり「しっかり食べてしっかり透析」がQOLを高めてくれます
しかし「しっかり運動」を怠ると・・・メタボになります
今年の抱負・・・7年間溜め込んだ脂肪10kgを・・・何とかせねば

今は7.5時間,週3.5回 ← 週4回の時期もありましたが・・・

これだけで,あれほど摂取に気を使わざるを得なかった「リン,カリウム」をむしろ補充しなければならない栄養状態に・・・カリウムは積極的に補充が必要です

蛋白も不足気味です 脂肪は・・・過剰気味 :P

施設透析もあともう少しで患者が元気になります

あともう少しの透析量アップ 考えてみてください

回数がダメでもせめて時間延長を それもダメなら血流量アップを
(HDFも積極的に)

患者が元気になれば,それだけ管理が楽になります

管理が楽になれば経済的余裕が生まれます・・・マンパワーに回せます

負の連鎖がプラスに転じる  そんな透析を目指してください

HHDの壁

2012 年 12 月 12 日

毎度のことながら久しぶりにここに書きます。皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

私の方はおかげさまで,順調に体重増加,お腹ポッコリ,食用旺盛・・・こんなはずじゃァ・・・と,嬉しい悲鳴を上げております。

ところで・・・今回の本題。HHDの壁は何か? 壁,つまり二の足を踏む要因!

HHDの最大の課題は「介助者の有無」だと思います。これが壁になっている。

夫婦,親子,兄弟・・・同じ屋根の下で暮らす同居者が健在であって,同意がなければHHDは始まらないのです。
(一人ですべてをこなしておられる方も居られますが,例外というか内緒というか・・・)

だから,大っぴらに「HHDに移行したら?」と言えない事情もあったりするんです。
(HHDをやらしてもらって,すみません・・・なんてね)

近くの医療機関で看護師レベルの方のサポートを行なって頂ければ,あるいは血液透析に関するスキルを持った介護士の方を養成いただくか・・・敷居は高いです。

現役を退かれた看護師の方に介助者を頼めるといいのになぁ・・・とも思いますが,まぁ,人間的トラブルも起こりかねないので難しいでしょうね。

指導・導入は個々の小規模施設で行うにしても,HHD移行患者が増えるに従い,スタッフの負担が一気に増加してしまいます。

トータルケアが行える中・大規模施設がバックアップすると言う形態がいいのでは?と思う今日このごろ。

この勢いで透析患者が増え続けると,近隣の施設全体でサポートするサテライト型HHDっていう形態も考える必要があるのでは?